教育と、旅と、地域活性と、日々のあれこれについて。
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[20101123]
突然のオファーがあり、
日経新聞のシンポジウムに行ってきました。

GSRとSocialBusiness
企業が動けば、世界が変わる

ソーシャルビジネスの可能性について考える、という名目で
様々な第一線の方々が登壇、パネルディスカッションを繰り広げた。
http://adnet.nikkei.co.jp/e/event.asp?e=00282

竹中平蔵氏をはじめ、元世界銀行副総裁の西水氏や、アミタの熊野社長など
豪華なラインナップ。

その中でも、マザーハウスの山口さんは光っていたなぁ。
29歳。自分と同じ年齢だ。

シンポジウムに来ていた大多数は、40~50歳代のおじさんたち。
それを前にして、堂々としゃべっていた。
この人の言うことは、2年前に初めて話を聞いたときと全くぶれていない。
それが凄い。メッセージに魂がこもっている。

社会的/経済的な両立を強く語っていたのも印象的。
情熱大陸に出て以来、すっかり社会起業家のイメージがついてしまった為に
「社会に貢献したいから」と門をたたく学生が後を絶たないのだとか。

「ちゃんと小売の厳しさ、やりがいも感じて欲しい」

しかし、それ以外の悩みや、業務上の壁が「無い」と言ったのはさすが。
「バングラで事業を展開する中でできないと思えることも全部クリアしてきた。
越えられない壁はない。」


アミタの熊野社長もとても話がわかりやすい、
それでいて一貫して同じ事を言っている。

「共感市場」「攻めのCSR」
モノを売るコストをゼロにする仕組み = 出資→参画→利用

なるほどなぁ。


元世界銀行副総裁の西水氏の話はとてもセンセーショナルだった。
ブータンに気違い→「ブタキチ」と自称する彼女は、
国民総幸福量(GNH)を提唱したブータン国王のホスピタリティと覚悟を語った。
為政者がどれだけの情熱と覚悟をもって臨むか。

また、途上国を知るにあたり、視察ではなく、数週間にわたるホームステイを実施した。
アフリカの最貧層の人々の暮らしを肌感覚で知る。自分の目で見ること。
「現場主義」を大切にしたい自分にとって、とても共感できる話だった。

しかし西水さんの話では、おじさん連中は寝ている人が多かった。
確かに設備の整った日経ホール、ふかふかの椅子。
彼女の話す世界は別世界のように思える。

でも、それで大丈夫か日本。。

西水氏の、「リーダーに頼ってはいけない」という言葉と、
オープニングスピーチで竹中氏が語った「政府がどのようにリーダーシップをとるか」
の対比が印象的だった。

どちらも必要。



「ソーシャルビジネスは、利益を配当しないが希望を配当するビジネスだ」

グラミンと一緒にプロジェクトを進めている
ダノンのアジアパシフィック社長のリチャード・ホール氏の言葉。


ソーシャルビジネス、社会起業家という言葉だけが独り歩きしてはいけない。
ちゃんとその意味が理解されるように、社会に発言していくべきだ。
たとえば、ホール氏が発したこのようなメッセージを、日本中に伝えるということ。


ちょっとでも自分がそのお手伝いをできれば、
と襟を正しつつ、現場にも行きたいと強く再認識した時間でした。
[20101114]
今年は海士町の人に会う機会がめっきり多い。

海士町と聞いて、「ああ、あそこね」となる人はおそらく、
地域活性、もしくは教育に関心のある方だと思う。

島根県隠岐郡海士町。

隠岐は、かつて後鳥羽上皇が島流しされた場所として有名。
今は、地域活性と教育のモデルケースとして大きな注目を集めている。


参加した「わっしょい」という勉強会は、
東京都の職員や文科省の方、ベネッセの社員などが中心となって
月に1回開かれている。完全に有志で企画・運営している。


今回お話してくれたのは藤岡慎二さん。
小学生~社会人に対しての10年以上の指導経験を持ち、
ベネッセとAO入試コンテンツを開発したり、予備校や学校での
講師・講演など本当に様々な分野で活躍している方だ。

自己分析からのAO入試対策塾
Global Gain Communications
http://ggcs.co.jp/

この人が、この春から海士町に住居を構え、二地域居住をしている。


さて、まずは海士町の紹介を。。

人口2500名、島には信号が1つ。
典型的な過疎化の道をたどっていたこの町が、数年前から動きが活発になり
なんと現在は200名の移住者が住んでいるとのこと。
それも、定着度がハンパないらしい。

なぜか。


それは、数年前のこと。
夕張のように、財政再建の対象となる寸前だった町が
国や県に頼るのではなく、自身の力で再建しようと、
徹底的に対策したところから、始まる。

まず、コストカットを徹底的にやった。
町長の給料50%カット、他の職員も30~40%カット。
浮いたお金を、地域資源やブランドをつくるために徹底的に投資した。

その結果、現在は岩がき「春香」、隠岐牛、海士乃塩などが
最高級のブランドとして都市圏でも売れに売れている。
また、ワゴンで海士町から東京までやって来て、「離島キッチン」として
サザエカレーなどを販売している。こちらも大人気。

dsc01639.jpg


海産物はCASシステムという、組織を壊さない特殊な冷凍の技術を
取り入れたことが成功の大きな一因。アビーという会社が、海士の人々の
熱意に押され、技術とシステムを提供した。

また、隠岐牛は、地元の建設会社がブランド化に協力した。
町が、自立化するために「公共事業をやめよう!」と決断したことで
この建設会社は大激怒。しかし最終的には町の熱意に賛同する形で力を貸したのだ。

124_4_21.jpg



さて、ここからは教育の話。

藤岡さんをはじめとした、数人の移住者が中心となって、
高校生に対して教育プロジェクトを実施している。

海士町にある高校に通う生徒は現在90名。
この高校が目指すのは「一人ひとりが主役になれる学校」。
「地域創造コース」と「特別進学コース」がある。

地域創造コースでは、「地域学」を学ぶ。
地元で就職するのではなく、地元で仕事を創るという考え方。
総合学習が週に10時間(!)あり、地元の事業者のところで職業体験したり
様々な考え方や事例を学ぶ。いろどりの横石さんも島に呼んで講演してもらったとか。

目指すのは、「地域起業家」。

その成果は例えば、「観光甲子園優勝」、という実績などからも伺える。


また、特別進学コースでは徹底的に勉強をする。
慶応などに進学する生徒も出てきている。

島にはこれまで塾がなく、学習意欲がある生徒が学ぶ機会がない、
落ちこぼれならぬ「吹きこぼれ」が起こっていた。

そこで、この町では民間でなく自治体による
公営塾「隠岐國学習センター」がつくられた。



他にも、町一体となって子どもダッシュ村や子ども議会、サマースクール、
島まるごと図書館、島まるごと大学事業、ママの学校など面白い取り組みが目白押しだ。

子ども議会は特にすごい。
中高生が話し合って結論に達した内容に対して、町が予算をつけて実施する。
何でも、ここから出た提案の6割が実施されているのだとか。



何故ここまでできるのだろうか。

その問いに対し、藤岡さんは言った。

「それは、町が一体となって取り組んでいるからですよ」

みんなで町をどうするかを話し合う。
*「海士町の未来をつくる24の提案」はグッドプラクティス賞にもなった
また、町内の人々が集まって、県の教育委員会に直談判にだって行く。

覚悟を決めて、みんなでやる。

少し難しい言葉で言うと、
海士町にはソーシャルキャピタルがしっかりと形成されていて、
それで地域おこしも、教育もうまくいくようになってきた。

これは、全国の離島、いや過疎が進む地域にとっての
素晴らしいモデルなのだと思う。



・・・とりあえず、カキと隠岐牛を食べに現地に行こう。
何でも、東京の半額以下で食べられるらしいので。
[20101114]
まだ少し先だが、子どもができたときのことを考えるようになった。

子どもができるというのはとても素敵なことだし、
育てるということはきっと何にも代えがたい素晴らしい体験なのだろうと思う。

ただ一方で、東京に住んでいる今、
どこで、どのように育てればいいのだろう?という問いが湧き出てくる。


そこで「一つの選択肢として」、
今日はコレクティブハウスを見に行ってきた。

コレクティブハウスとは、
独立した住居と共用のスペースを持ち、
生活の一部を共同化する住まい。

最近、シェアハウスでの暮らしを選択する人が周りに増えてきているのだが
こちらは共同化する範囲が広く(風呂や居間など)、夫婦だと少し抵抗感がある。

その点、コレクティブハウスは住居として独立しているので
プライバシーもある程度保たれる。


行ってきたのは、西国分寺駅から徒歩1分の場所。
1階がカフェとなっている。

DSC_0787.jpg


このカフェ「クルミド珈琲」は、
コレクティブハウスのオーナーが自ら始めたもの。
「子どもがくつろげるように」と作ったのだそう。

*WEBサイトがとても素敵です。
http://kurumed.jp/

TIFF_028.jpg


「このカフェにくると『ただいま』って気分になるんですよ。」

このカフェで働いていて、コレクティブハウスにも住んでいる方が
穏やかな語り口で教えてくれた。

TIFF_029.jpg


コレクティブハウスには、こどもから60代の夫婦まで
8世帯が暮らしている。コモンミール(住人が集まって一緒にとる食事)や、
たまに旅行にも行く。まさに家族のような付き合いをしているのだとか。


住み初めて2年間。「どうですか?」との問いかけに
「いいですよー」との笑顔の即答が、住み心地の良さを物語っていた。

TIFF_030.jpg



カフェはとてもくつろぎやすく、
こだわりの8時間水出し珈琲も、かぼちゃのグラタンもめちゃうま。

真剣にコレクティブハウスを考える、
とてもいい機会になった。


この暮らしを豊かにするには、
住人同士の信頼関係がとても大切だと思う。


一緒にいかがですか?

TIFF_031.jpg



[20101113]
「中学3年生で自転車を教えて下さいって子供が来ることもありますよ」

道が危険だからと、親御さんが乗せることをしなかった。
小さい頃、自転車に乗ることが楽しかった。
風を切り、坂を下ることが気持ちよくて、
知らない道をこいでいくことで世界が広がっていく気がした。

そんな世界を知らないまま育った子供がいるなんて。
衝撃的だった。


名古屋で体育の家庭教師をビジネスで実践している、
「スポーツファクトリースキップ」の代表・江原さんにお話を伺ってきた。
http://www.sf-skip.com/

幼児体育学科で講師をしていた江原さんは、集団指導の限界を感じ、
個別での体育のレッスンをビジネスにすることを決意し、行動に移した。

2005年より事業を立ち上げ、現在は任意団体で活動している。
近い将来には、株式会社・NPOの両方を設立することを考えている。

ちなみに、NPOでは、休耕田を使ったドロンコ遊びをひたすらやるのだという。
名古屋では、こどもたちが外で遊べる環境がすっかり無くなってしまった。
サッカーも野球も、鬼ごっこもできない。
今のこどもたちは、「外で遊びなさい!」と言われると
携帯ゲーム機を持って外に出かけるのだと言う。

だから、泥んこという自然に触れることで、シンプルに楽しむ。五感を磨く。

振り返ると、自分の小さい頃は学校が終わると裏山に入り、ひみつ基地を作ったり
ザリガニをつかまえたり、ダムの上でBB銃の打ち合いをしたり、そんな日常だった。

DSC_9647_s.jpg

※写真はイメージです。


現在、スキップでは様々なコースが実践されている。

未就学児を対象としたピヨピヨクラブでは、新聞を破いたり、御絵描き遊びをしたり。
食育の一環で、お母さんにお弁当を持ってきてもらうのだが、
それぞれのお母さんに、明日は唐揚げとたまごやきとサラダ、といった感じで
事前にメニューを指定するのだという。
そうすることで、こどもたちは「●●ちゃんのお弁当にはこれが入ってる!」
といった声がおきず、食べることに集中できるのだとか。

プレジャートレーニングクラブでは、様々な遊具を使い、「ぶら下がる」「よじ登る」「飛び降りる」
などを「遊び」を通して身につけていく。

「体育を教えるのではなく、一緒に遊ぶんです。」と江原さんは言う。

例えば、逆上がりを教えて欲しい、という依頼がお母さんから来るとする。
すると、最初の5~6回のレッスンでは鉄棒にすら触れさせないという。
苦手意識を持っているのに、無理やり教え込んでもできない。
まずは、一緒に遊ぶことから。
子供からすると、一緒に遊んでくれるプロのお兄ちゃんお姉ちゃんができた、と喜ぶ。

信頼関係ができてきたところで、逆上がりにチャレンジ。
すると、できる。鉄棒も、楽しむことを知れば友達になる。


ほとんど広告をしていないのに、体育の家庭教師への問い合わせは多いという。
それだけ、ニーズがあるということなのだろう。
もちろん、その裏には江原さんを始めとしたスタッフが長年積み重ねてきた、
信頼と実績がしっかりと根付いていることが大きい。


他にも、保育園の体育教室や、企業の体操のお手伝い、
小学校の総合学習の時間の授業など活動範囲は幅広い。講演も最近始めた。


江原さんは教育についてご自身の哲学を持たれている。

例えば、こども園。保育園と幼稚園の統合はあり得るのか。
もともと、厚生労働省と文部科学省という由来も目的も違う、
2つの機関が統一化できるのか。

また、お金について。
教育だってビジネスになることもある、
その感覚が無い教育関係者がとても多いのだと言う。
公立の学校では、1授業に国がいくら費用を投下しているのか、
税金が使われているのか、そんなコスト意識を持っている教師はあまりいない。

自分も教育、というか子供と関わる仕事でメシを食べたい、
と思っている一人なので、この思いにはとても共感できる。

教育の業界が、さらには文部科学省が
柔軟に外の世界を受け入れるようになればいいと思う。
もちろん、それを働きかけるのが自分の役割だとも考えている。



江原さんは爽やかな笑顔で最後にこう締めくくった。

「理想は、スキップという会社が無くなることなんです」

体を動かすことの楽しさを子供たちが自分で気づき、
そして動かすことの許されるフィールドが用意されること。
親御さん同士をはじめとしたコミュニティが自然に発生するような社会になること。


それはつまり、少し前の時代に戻ればいいだけのことかもしれない。


[20100825]
先週末の土日は、和光市で合宿してきました。

「教育の未来を創るワークショップ」
http://www.kyoikunomirai.org/

50人の、教育に関わる仕事をしている人や興味のある人とともに過ごす2日間。

学校教員、企業研修、塾講師、保育士、キャリア教育コーディネーター、
教育に関わるNPOなどなど、多様な人材が集いました。岩手や九州からも!

ワールドカフェあり、OSTあり、AIありと、様々な形のワークショップが行われ、
それぞれの取り組みの共有や、これからの教育についてアツく議論してきました。

数人とはいえ、学校関係の教員が参加しており、現場の実情を聞けて
様々な気づきがありました。

教育について語るときに、現場の人がいないと議論が空虚なものになってしまう。
次の機会には、ぜひ今の中学生や高校生にも参加してもらえたらと思います。
主役は彼らなのだから。

また、教育の対象はこどもだけではもちろんない。
「どうしたらオトナがもっとカッコ良くなれるか?」
というテーマで話ができたのがよかったです。
こどもは、オトナの背中を見て育つ。


印象的だったのは、隠岐の海士町の参加者たち。
片道9時間かけて、和光市までやってきました。

海士町は、今Iターン(都会に住む人が移住すること)が盛んです。
移住者の目線で、どうやって島を活性化させるか。
みなさんとても心がアツく、また発言力がある方ばかりでした。

海士町へ行きたい!
http://www.town.ama.shimane.jp/index.html


今回思ったのは、そろそろ絞り込みをかけていかなあかんのかなぁ、ということ。

・ 小学校の放課後を豊かにするNPO
・ 高校生と社会人が混ざって創発するイベント
・ カンボジアのフリースクール
・ 持続可能な社会づくりを担う若者を育てる塾
・ キャリア教育コーディネーターの養成

どれも魅力的で、関わるのが楽しくて顔を出してはいるけれど
なかなかひとつに絞り込めない。

参加者の皆さんは自分のテーマが決まっている人が多く、
このワークショップでそのテーマをさらに深めよう、課題を解決しようとしていた。
自分ごとにダイレクトに落とし込めるので、気づきも多かったと思います。

さて、どうしようか。。

こんなときに決まって頭に浮かぶのは、武者小路実篤の「進め、進め」という詩。

「しなければならないことを片っ端からしろ、忠実に」


一歩づつ歩んで行くしかないですね!
[20100817]
夏ですねー!

本当に暑い。汗が止まらない。


8月も早くも半ば。甲子園はそろそろ3回戦。
こどもにとっては夏休み終盤戦。

と、いうわけでお手伝いしてきたのはミッドタウンでの体験イベント。
廃材を使ってなんでも作ろう!というもの。

まず、かまぼこ板のようなものが1人1枚プレゼントされ、
山のように大量の廃材から、好きなパーツを選んで、板の上にボンドで貼り付けしていきます。

こどもの自由な発想を見ているのは面白い。
童心に帰って、こどもと一緒になって作っているお母さんお父さんもほほえましい。

DSCN2299.jpg

素晴らしいのはこどもの集中力。一番長い子でなんと3時間!
あーだこーだ、こどもの頭の中では色んな自問自答が起こっていることでしょう。


こんなのができました。

DSCN2323.jpg

DSCN2344.jpg


自分の作品ができたら、それを「村」に並べていきます。
村もこどもたちの手作り。

こんな魅力的な村ができました。

DSCN2312.jpg

作った作品は持ち帰ることができます。

プラモデルやミニ四駆でなく(古いかな)、こういった「型」のない遊びは
こどもの創作意欲をかきたて、想像力・創造力を養うことになると思います。

何よりも、こどもたちの笑顔と集中した表情が素晴らしかった!



いい夏の1日でした。
[20100801]
2010年7月30日、5年4ヶ月勤務した会社を退職しました。

システムエンジニアという、自分にはあまり適していないであろう仕事を
ひょんなことから始めることになり、気づけば5年が経っていました。

徹夜、無数の休日出勤、出張、クレーム対応、数々の過酷な打ち合わせ等々、
辛く、キツイことは沢山あったはずなのに、
今はよかったこと、楽しかったことばかりが思い出されます。

システムのスキルはもちろん、社会人としてのあり方や
人間的なことも沢山教わったなぁ。。

これから、どういった道を歩んでいくか分からないけれど、
最初の就職先であるこの会社で培ったことがベースであることは揺るがない。
その意味で、素地というか、基礎の部分を育てて頂いてほんまに感謝しています。

いい仲間にも沢山めぐり会えた。
大学を出て東京に来て、ほんまに右も左も分からない状況で
寮のメンバーや会社の同期にはたくさん助けられた。
上司や先輩にも恵まれ続けた。みんなほんまにええ人。


退職の日、100名ほどの社内でお世話になった人と挨拶をして
多くの人に支えられてここまで来たんやなぁ、と実感しました。

何よりも嬉しかったのが、全員から激励の言葉を頂いたということ。
中途半端な時期に辞めることになって、沢山の人に迷惑をかけてしまうにも関わらず、
お客様、社内のメンバー、話をした全ての方から、「頑張れ」「よかったね」と。

自分は幸せな人間やなぁと思います。

正直、沢山残ってしまった有休を消化したい気持ちはあったけれど
こんなにいい形で終われたので、これがベストの選択やったと思っています。
これからも付き合いたい人はこの会社に沢山いる。
やからこそ、立つ鳥後を濁さず、しこりも残さずにしようと思い、がんばれた。

新しい職場は社員数が1/100になるので、ちょっと寂しい気持ちもある。
ただ、その分「やりたいことができる」というエネルギーとモチベーションを以って
やって行きたいと思っています。

まずは、自分が気持ちよくなることから。
それから、ちょっとでも社会に役立つことを。


ありがとうございました。
これからも宜しくお願いします。


don
[20100714]
私が何故、「教育」をやりたいのか。

「教育」との出会いから、教育業界でこどもと向き合っていきたいと思うようになった、
その経緯と思いを綴りたいと思います。

私の教育との関わりは、大学生時代から始まります。個別指導塾の講師として、4年間に300名の生徒に対して、約3000コマの授業を実施。未就学児から高校生、難関私立高校の生徒から不登校児まで、様々なこどもたちと向き合ってきました。働いていたのは兵庫県の尼崎市。分数がまともにできない中学3年生がいたり、アルファベットが全て書けない中学2年生がいる。。そんな地域でした。反面、灘や甲陽といった難関私立校が近くにあり、そこに通う秀才もたくさんいました。

学校のフォロー、成績向上、受験合格、内部進学、しつけ・・・様々な目的を持ってやって来るこどもたち。
 
個別指導塾は集団塾に比べ、講師と生徒の距離がとても近いと言えます。教える側がアマチュアであるというリスクは大きいですが、彼らと勉強以外の話もしていく中で目標を共に見出し、学習意欲を高め、二人三脚で歩んでいくというプロセスは当時学生の私にとってはこの上なく気持ちが奮い立たせられ、やりがいのあるものでした。

一方で、当時住んでいた神戸で1年間の児童館ボランティア、特別支援学級の課外学習サポーター、交通遺児を対象としたバスツアーのスタッフなど、家庭環境や性質が異なる様々なこどもたちに出会い、様々な教育のあり方を学びました。

また、2004年に初めて訪れたカンボジア。アンコールワットを始めとした遺跡は、初の単身海外旅行の身にはとても刺激に溢れるものでしたが、何よりもこどもたちの屈託のない笑顔に心を奪われました。以降、何度もカンボジアに通う中で、仲良くなった現地に住むカンボジア人の青年と、2005年9月、フリースクール「サヴォング・スクール」を設立。約300名のこどもたちが英語や日本語を学ぶ場として、現在は主にカンボジア人スタッフにより運営されています。

その後、SEとしての仕事に専念する日々が続き、教育とは距離を置くことになります。

再び教育への興味がかき立てられるようになったのは、2009年の春頃のことでした。2008年頃より私は農業や過疎地域の活性化といった取り組みに興味を持ち、同じ志を持った仲間たちと”sato”というチームを結成し、月に1度の交流会イベントやツーリズム(農村地域での暮らしを体験するツアー)を企画、実践してきました。これらの活動では、様々な企業やNPO、起業家との出会いがありました。彼らに刺激され、自分が取り組みたい社会的な領域を模索していく中、”教育”をテーマとしたイベントで塾経営者、教育に取り組むNPO法人、学校教員との出会いをきっかけとして教育への思いが再燃。

同時に、教育の世界に新しい風が吹いていることを知ることとなりました。100ます計算、フィンランド・メソッド、よのなか科、脱ゆとり、キャリア教育、コミュニティスクール・・・


そして、2009年の1年間の中で以下のような活動に、ときに主催、ときに参加側として関わってきました。

・ 放課後の小学校、学童施設などで”市民先生”を招いてこどもと触れ合う場をつくるNPO
・ 対話を軸として教育についての理解を深め、イベントを実施する社会人サークル
・ その道のプロである”志民先生”と高校生とが交流する学び・進路探しの場の企画・開催

これらの取り組みは、いずれも既存の学校や学習塾が提供する教科教育とは異なる、いわゆる「非教科教育」と呼ばれるものです。対話や交流を重視した「学び合い」であり、こどもたちにとっては教師や講師に教えられるという受動的な場ではなく、自らの意見や思いを伝え、自らの体や感覚を表現する能動的な場となっています。そしてこれらの活動は一時的なものではなく、国が助成金で支援したり、企業が賛同して資金を提供したりという動きも生まれてきています。

私は、こういった活動に参加する中で次第に自分の中での”教育”への思いがますます強くなっていくことを感じていました。それは日本の教育をもっと良くしていきたい、という使命感であったり、こどもに本気の、ホンモノの大人の姿を見せたいという望みであったり、様々な思いが介在しています。しかし、一番は”教育”を通じてこどもたちと関わりたい、目を輝かせる瞬間にもっと立ち会いたい、というシンプルな欲求がそこにありました。

また、こどもが成長するに伴って広がっていくコミュニティである、”家族” ”学校” ”地域”のうち、”家族” ”地域”が日本においては以前と比べて弱まっており、他者との関わりが希薄であるこどもたちが増えていることにとても危機感を覚えています。私は、たとえその人にどんなに能力があったとしても、社会を生きる為に最も必要なことは他者と協力し合うことだと確信しています。

人と信頼し合える関係をつくれる人に。

 
今年に入り、私と同じような志を持つ人との素晴らしい出会いがあり、今まさに歩みだそうとしているプロジェクトに初期メンバーとして関わるチャンスを得ることができました。このプロジェクトは、環境問題や様々な社会問題を知り・共有し、それに対応するスキルを学び・創り、各々のフィールドで活かすきっかけを生み出すことを目的とした”塾”の創設です。6月のキックオフイベントを無事終え、本格的なスタートへの準備が現在進められています。

そして、またさらに幸運な出会いに恵まれ、この夏から「教育」を仕事として本格的に取り組むこととなりました。7月末で、SEは卒業です。とてもいい環境で働かせてもらっていたので、後ろ髪を引かれる思いはあります。
でも、一度の人生、やりたいことを、やることにしました。
8月からは「教育コンサルタント」として第二の社会人のスタートです。

「君は何故、そんなに幸せな環境にいるのに、やりたいことをやらないんだ?」 山口絵理子

先日、キューバに行った際に、いくつかの小・中学校を訪問しました。社会主義国であり米国から経済封鎖されている環境下で極度に物が不足している中、こどもたちは教科書を使い回し、1本のペンを握り締め真面目に机に向かっていました。印象的だったのは、学校が地域社会に溶け込んでいることと、生徒たちの屈託のない笑顔でした。そんなキューバの教育は、その経済水準からは考えられないほどレベルが高く、世界でも注目されています。

同時に、何度も通いつめた「サヴォングスクール」のことを思い出しました。
カンボジアのこどもたちは、日本とは比較しようがない程に恵まれていない教育環境にも関わらず、日本のこどもたちよりも(特に英会話の面で)英語力に優れている。


「教育」は奥が深く、その興味は尽きません。こどもたちや「教育」と関わっていくことに、自分の時間と能力を投じること。それが、今の自分が何よりもやりたいことです。



       ~ミッション~

・ こどもが目を輝かせる瞬間を創り出す
・ こどもの価値観、視野を広げるきっかけを与える
・ こどもが社会を生きる力をはぐくむ
・ 関わるおとなたちも元気にする





[20100529]
ちょっと前の話。

立川に、稀代のクリエイティブ・ディレクターが手がけた幼稚園がある。

「ふじようちえん」

http://fujikids.jp/home/

Fuji_Kindergarten_001.jpg
d0108678_13563335.jpg

円形の建物、木の遊具やツリーハウス。
とても魅力的にうつる。

建築は手塚貴晴氏。越後松之山「森の学校」キョロロなど、
様々な先進的な作品を手がけている。

一方、園長は元経営者。奥さんである副園長はモンテッソーリ教育を展開。

これだけでもユニークな幼稚園であることが垣間見える。


ここに通うこどもたちの顔が見てみたい。
[20100524]
熟議カケアイとは、文部科学省の鈴木寛副大臣がキックオフした取り組み。
文科省の公式サイト。

http://jukugi.mext.go.jp/

「熟議」とは、多くの当事者による「熟慮」と「討議」を重ねながら政策を形成していくことです。具体的には、政策を形成する際の、下記のようなプロセスのことを言います(「熟議カケアイ」サイトより)

教育についての様々なテーマについて、みんなで話し合って教育政策を作っていきましょうよ、ということ。教員を中心に、かなり活発に議論が取り交わされている。テーマは「教員の素質」「未来の学校」など。


議論は四方八方に飛び交うが、それをマインドマップにまとめてくれているのが嬉しい。
斜め読みしかしてないが心に残ったキーワードをいくつか。


<学校を開かれた場にするには?>

・ 学校図書館を地域の人も利用する。
 → フィンランドは1人あたりの図書館が日本の10倍だという。図書館は知の宝庫。
   新しく図書館を開設するのではなくて学校を開放してくれたら一気にフィンランド超え!?
  
・ 空き教室の積極的な利用
 → 他にも図画工作室、音楽室など魅力的な部屋がたくさん。有効活用できたらいいな。


<部活動について>

・ 部活動の顧問を地域や保護者が担う
 → 教師が忙しい理由のひとつに「部活動」が挙げられる。
   地域には有能なコーチや指導者がいるはず。ある程度の報酬を対価に働いてもらえれば
   学校にも生徒にも地域にも有益じゃないだろうか。

<未来の学校>

・ 少人数学級の実現を
 → 30人クラスだと先生の目が行き届かない。自分はフツーの生徒やったから、
   あんまり目をかけてもらった印象がない。20人やったら先生と生徒の関係がより親密になるのでは。

 

現場の教師のナマの声やディスカッションを見れる、というのがいい。実態も課題も見えてくる。

教師のやり取りを見ていて思ったこと。
今回、指導要領が大幅に増えたが、詰め込み教育に回帰することはまずないやろな、ということ。

自立した人、コミュニケーションを高める、分かち合いの経験、などが発言されている。
鈴木副大臣が以前から提唱している「コミュニティスクール」構想に向けてゆるやかに進んでいくのだろう。
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Author:don
関西出身、東京に来て6年。
ステムエンジニアを経て2010年夏、ソーシャルビジネスの広がりのお手伝い・企画提案と、キャリア教育のサポートを実施するコンサル会社に転職。追いかけているテーマは地域活性×教育のモデル。活動はNPOアフタースクール、教育カフェ、savongschool(in Cambodia)など。シュミは世界の旧市街歩きと写真を撮ること。

このブログでは、教育・地域活性についてと、夢である世界一周について色々書いていきます。

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