教育と、旅と、地域活性と、日々のあれこれについて。
[------]
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--------(--) --:-- スポンサー広告 |
[20101113]
「中学3年生で自転車を教えて下さいって子供が来ることもありますよ」

道が危険だからと、親御さんが乗せることをしなかった。
小さい頃、自転車に乗ることが楽しかった。
風を切り、坂を下ることが気持ちよくて、
知らない道をこいでいくことで世界が広がっていく気がした。

そんな世界を知らないまま育った子供がいるなんて。
衝撃的だった。


名古屋で体育の家庭教師をビジネスで実践している、
「スポーツファクトリースキップ」の代表・江原さんにお話を伺ってきた。
http://www.sf-skip.com/

幼児体育学科で講師をしていた江原さんは、集団指導の限界を感じ、
個別での体育のレッスンをビジネスにすることを決意し、行動に移した。

2005年より事業を立ち上げ、現在は任意団体で活動している。
近い将来には、株式会社・NPOの両方を設立することを考えている。

ちなみに、NPOでは、休耕田を使ったドロンコ遊びをひたすらやるのだという。
名古屋では、こどもたちが外で遊べる環境がすっかり無くなってしまった。
サッカーも野球も、鬼ごっこもできない。
今のこどもたちは、「外で遊びなさい!」と言われると
携帯ゲーム機を持って外に出かけるのだと言う。

だから、泥んこという自然に触れることで、シンプルに楽しむ。五感を磨く。

振り返ると、自分の小さい頃は学校が終わると裏山に入り、ひみつ基地を作ったり
ザリガニをつかまえたり、ダムの上でBB銃の打ち合いをしたり、そんな日常だった。

DSC_9647_s.jpg

※写真はイメージです。


現在、スキップでは様々なコースが実践されている。

未就学児を対象としたピヨピヨクラブでは、新聞を破いたり、御絵描き遊びをしたり。
食育の一環で、お母さんにお弁当を持ってきてもらうのだが、
それぞれのお母さんに、明日は唐揚げとたまごやきとサラダ、といった感じで
事前にメニューを指定するのだという。
そうすることで、こどもたちは「●●ちゃんのお弁当にはこれが入ってる!」
といった声がおきず、食べることに集中できるのだとか。

プレジャートレーニングクラブでは、様々な遊具を使い、「ぶら下がる」「よじ登る」「飛び降りる」
などを「遊び」を通して身につけていく。

「体育を教えるのではなく、一緒に遊ぶんです。」と江原さんは言う。

例えば、逆上がりを教えて欲しい、という依頼がお母さんから来るとする。
すると、最初の5~6回のレッスンでは鉄棒にすら触れさせないという。
苦手意識を持っているのに、無理やり教え込んでもできない。
まずは、一緒に遊ぶことから。
子供からすると、一緒に遊んでくれるプロのお兄ちゃんお姉ちゃんができた、と喜ぶ。

信頼関係ができてきたところで、逆上がりにチャレンジ。
すると、できる。鉄棒も、楽しむことを知れば友達になる。


ほとんど広告をしていないのに、体育の家庭教師への問い合わせは多いという。
それだけ、ニーズがあるということなのだろう。
もちろん、その裏には江原さんを始めとしたスタッフが長年積み重ねてきた、
信頼と実績がしっかりと根付いていることが大きい。


他にも、保育園の体育教室や、企業の体操のお手伝い、
小学校の総合学習の時間の授業など活動範囲は幅広い。講演も最近始めた。


江原さんは教育についてご自身の哲学を持たれている。

例えば、こども園。保育園と幼稚園の統合はあり得るのか。
もともと、厚生労働省と文部科学省という由来も目的も違う、
2つの機関が統一化できるのか。

また、お金について。
教育だってビジネスになることもある、
その感覚が無い教育関係者がとても多いのだと言う。
公立の学校では、1授業に国がいくら費用を投下しているのか、
税金が使われているのか、そんなコスト意識を持っている教師はあまりいない。

自分も教育、というか子供と関わる仕事でメシを食べたい、
と思っている一人なので、この思いにはとても共感できる。

教育の業界が、さらには文部科学省が
柔軟に外の世界を受け入れるようになればいいと思う。
もちろん、それを働きかけるのが自分の役割だとも考えている。



江原さんは爽やかな笑顔で最後にこう締めくくった。

「理想は、スキップという会社が無くなることなんです」

体を動かすことの楽しさを子供たちが自分で気づき、
そして動かすことの許されるフィールドが用意されること。
親御さん同士をはじめとしたコミュニティが自然に発生するような社会になること。


それはつまり、少し前の時代に戻ればいいだけのことかもしれない。


スポンサーサイト

管理者にだけ表示を許可する
Top
http://globaltour.blog47.fc2.com/tb.php/149-55fa9496
copyright © 2005 don all rights reserved.

Template By innerlife02

INFORMATION

don

Author:don
関西出身、東京に来て6年。
ステムエンジニアを経て2010年夏、ソーシャルビジネスの広がりのお手伝い・企画提案と、キャリア教育のサポートを実施するコンサル会社に転職。追いかけているテーマは地域活性×教育のモデル。活動はNPOアフタースクール、教育カフェ、savongschool(in Cambodia)など。シュミは世界の旧市街歩きと写真を撮ること。

このブログでは、教育・地域活性についてと、夢である世界一周について色々書いていきます。

http://donpj.com

Recent

全タイトルを表示

Category

Archives

ブクログ

twitter

    follow me on Twitter

    Recent Comments

    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。