突然のオファーがあり、
日経新聞のシンポジウムに行ってきました。
GSRとSocialBusiness
企業が動けば、世界が変わる
ソーシャルビジネスの可能性について考える、という名目で
様々な第一線の方々が登壇、パネルディスカッションを繰り広げた。
http://adnet.nikkei.co.jp/e/event.asp?e=00282竹中平蔵氏をはじめ、元世界銀行副総裁の西水氏や、アミタの熊野社長など
豪華なラインナップ。
その中でも、マザーハウスの山口さんは光っていたなぁ。
29歳。自分と同じ年齢だ。
シンポジウムに来ていた大多数は、40~50歳代のおじさんたち。
それを前にして、堂々としゃべっていた。
この人の言うことは、2年前に初めて話を聞いたときと全くぶれていない。
それが凄い。メッセージに魂がこもっている。
社会的/経済的な両立を強く語っていたのも印象的。
情熱大陸に出て以来、すっかり社会起業家のイメージがついてしまった為に
「社会に貢献したいから」と門をたたく学生が後を絶たないのだとか。
「ちゃんと小売の厳しさ、やりがいも感じて欲しい」
しかし、それ以外の悩みや、業務上の壁が「無い」と言ったのはさすが。
「バングラで事業を展開する中でできないと思えることも全部クリアしてきた。
越えられない壁はない。」
アミタの熊野社長もとても話がわかりやすい、
それでいて一貫して同じ事を言っている。
「共感市場」「攻めのCSR」
モノを売るコストをゼロにする仕組み = 出資→参画→利用
なるほどなぁ。
元世界銀行副総裁の西水氏の話はとてもセンセーショナルだった。
ブータンに気違い→「ブタキチ」と自称する彼女は、
国民総幸福量(GNH)を提唱したブータン国王のホスピタリティと覚悟を語った。
為政者がどれだけの情熱と覚悟をもって臨むか。
また、途上国を知るにあたり、視察ではなく、数週間にわたるホームステイを実施した。
アフリカの最貧層の人々の暮らしを肌感覚で知る。自分の目で見ること。
「現場主義」を大切にしたい自分にとって、とても共感できる話だった。
しかし西水さんの話では、おじさん連中は寝ている人が多かった。
確かに設備の整った日経ホール、ふかふかの椅子。
彼女の話す世界は別世界のように思える。
でも、それで大丈夫か日本。。
西水氏の、「リーダーに頼ってはいけない」という言葉と、
オープニングスピーチで竹中氏が語った「政府がどのようにリーダーシップをとるか」
の対比が印象的だった。
どちらも必要。
「ソーシャルビジネスは、利益を配当しないが希望を配当するビジネスだ」
グラミンと一緒にプロジェクトを進めている
ダノンのアジアパシフィック社長のリチャード・ホール氏の言葉。
ソーシャルビジネス、社会起業家という言葉だけが独り歩きしてはいけない。
ちゃんとその意味が理解されるように、社会に発言していくべきだ。
たとえば、ホール氏が発したこのようなメッセージを、日本中に伝えるということ。
ちょっとでも自分がそのお手伝いをできれば、
と襟を正しつつ、現場にも行きたいと強く再認識した時間でした。
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